002 [レビュー] 松岡正剛 知の編集術
松岡正剛
知の編集術 発想・思考を生み出す技法
講談社現代新書
2000年
みなさんは千夜千冊というウェブサイトをご存知だろうか。あらゆるジャンルの書物が毎夜紹介され、関連情報のハイパーリンクがちりばめられているウェブサイトである。このサイトでは、様々な書評をまさに「網状」に読み進めることが可能なのである。
本書は千夜千冊を主宰する松岡正剛氏によって書かれた。
情報を人間が認知し、表現する構造を「編集」という見地から分析し、どのような「編集の工学」が存在しているのかを本書は紹介している。松岡氏が「コミュニケーションの充実と拡張に関する方法」(p16)と述べる知の編集工学とは何をさすのだろうか。本書は実に多様な角度からその可能性を提示しているが、圧巻なのはpp158-163における「六十四編集技法」だろう。ここに提示されている様々に知を形作る64の技法は、「われわれの認識・思考・連想のしかたから、記憶・再生・表現のしかたにいたる大半の方法が網羅されているのではないか」(p163)と本当に思えるほどに的確である。
知の網状体系、多様性はインターネットなどの技術発展によってその豊かさを我々に提示する一方で、その過剰な情報量は我々の眼前で拡張し続ける。無限にも思える情報をいかに的確に捉え、表現することができるか。本書はそのきっかけを我々に提示する。
18歳で渡英後、シェリー・フォックスデザイン事務所にて非常勤デザインアシスタント(2000-2003)。2003年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)ファッションデザイン修士課程修了。2008年RCAにてファッションデザイン博士号取得。ファッションデザインの研究およびデザインを手がけ、現在はケータイとファッション、ユニバーサルデザインとファッションを研究中。2006年より京都造形芸術大学空間演出デザイン学科ファッションデザインコース非常勤講師及び成安造形大学ファッションデザインコース非常勤講師。











